こんばんは、蓬莱です!
突然ですがみなさん、土木と聞いてどういったイメージを浮かべるでしょうか? おそらく一般の方は、街中で工事を行っている土方作業員を思い浮かべ、そこから連想して「土木職は肉体労働だから大変」というイメージになると思います。
確かに作業員ともなると重労働ですし、危険な工事もありますから、そういった負のイメージが強くても仕方がないでしょう。しかしながら、土木の仕事と言うのは、なにも作業員だぁはありません。
今回は自分の専攻を余すところなく披露して、一般の方には知られていない土木の魅力あふれる仕事を紹介したいと思います!
こんな人が書いています!
・新潟大学建設学科の社会基盤コースに所属
大学2年生からになりますが、土木についての勉強をみっちりやてきた人が書いています!
何でこんな記事を作ったの?
正直なところ、割ときまぐれで作った感はあります(苦笑) なにせ、ここはそんな真面目なことを書くブログじゃありませんし(自重)
ただ、それなりの理由はあります。セミナーイベントでの話ですが、土木業界は若手の育成がしっかりしていない、若手が少なすぎて困窮しているという情報を聞きました。この状況を打開すべく、社会人ができる限り若者に注目してもらうために、ネットを利用した施策を考えているようです。その効果が出ているのかどうか、Googleで土木関係の内容を検索したら驚きました。
土木についての情報がなかったのです(迫真)
本当に何もなかったのです(真顔)
2017年1月現在、土木記事のレア度はSSRレベル
この記事を作成するにあたり、ネットにはどのような土木の情報が載っているのか調べてみました。「土木 仕事」、「土木 魅力」、「土木ってなに」という、いたってありふれた検索キーワードで調べてみましたが…。検索結果はひどいものでした。
どの検索でも、yahoo知恵袋とか教えて!gooなどの質問サイトや、求人サイトばかりが出てきます。つまり、はっきり言ってしまえば、土木に関する記事が一切ないのです。
今の学生は職業の選択をするために仕事内容を調べる時、何を使うでしょうか? その通り、ネットです。検索ボックスに「○○ 仕事内容」とぶちこむのですよ!
そもそもの話、「土木 仕事内容」なんて検索する若者なんて希少中の希少なのに、その検索結果がとんでもなく貧相ってどういうことでしょう? こんな状態でどうやって、土木の魅力や仕事を知ってもらうのですかね…。
そういうわけで学生の身分で大変恐縮ですが、一般の人があまり知ることの無い、実は魅力のある土木の仕事を網羅しておきたいと思います。まったく、土木学生の鑑やで。
土木には頭を駆使する魅力的な仕事がある
冒頭で言いましたが、土木と言うと一般の方は土方作業員などの仕事しか思い浮かばないと思います。この「土木の仕事が不明瞭すぎる」という点も、やはり土木の職業が嫌厭される由縁ではないかと思います。
ようやく本題ということで、隠れた土木の魅力ある仕事を見ていきましょう!
設計士
土木にも設計士がいることを知っていましたか?
設計と言うと建築士のイメージがわいてきますが、土木でも設計士として仕事ができます。その設計物は、道路や線路や水道、大きいもので言えば橋やダムやトンネルなどがあります。
建築士のやりがいとして、自分の設計したものが町に残るというものがありますが、土木の設計士でも同じ事が言えます。作るものも大規模なもので、町に残るどころか地図にまで残りますよ(笑)
解析業(IT部門)
ここからは本格的に知られていない土木の仕事かもしれません。実は土木にも、パソコンと一日中向かい合うようなIT業があります。その1つが解析業です。
どういったものを解析するのかと言われれば、河川工事をイメージしていただければと思います。昨今で話題になった水の脅威に備えるのも、土木の仕事です。もしも今ある河川で洪水が起こった時、どういった流速で人家に被害が及ぶか、どこまでの土地が水で満たされてしまうか、などを計算で解き明かします。
水だけでなく、地震の力がどのように伝わっていくか、コンクリート中の成分がどのように変わっていくのかなども、解析で行われていますね。
モデリング業(IT部門)
もう1つ代表的なIT業務があり、それがモデリング業です。
そこにトンネルを作るとしたらどうなるかというシミュレーションをしたいときに、そのトンネルの構造はもちろん、掘り進める山の状態、ボルトなどの各種部品さえも含めた、仮想的なモデルを作るという業務もあります。
そのモデルを使って、実際にトンネルを掘り進めていけるのか模索したり、各種解析をしたり、上記の解析業を専門としている人に提供したりします。これがモデリング業です。
研究職
土木と一言で言っても、その分野は多岐にわたります。そのジャンルは多さは、構造分野、コンクリート、地盤、水理、都市計画など様々なものです。そういった各種分野を極めていく人たちがいます。それが研究職です。
例えば企業で働くコンクリート研究者は、より良いコンクリートを作るために奮闘しています。強度をもっと強くするにはどうすればいいか、もっと安く作れるようにするにはどうすればいか、作業員が扱いやすいコンクリートにするにはどうすればいいか……などを日々検討・研究しているはずです。リサイクルできるようなコンクリート開発を目指している人たちもいるでしょう。
研究者と言うと、化学の分野をイメージする人が多いかもしれませんが、土木の研究者としての入り口も多くあります。研究者志望の人は化学や他分野に限らず、土木も狙ってみるといいかもしれませんね!
最後に
今回はなかなか一般の目に触れられることの無い土木の職業について見てもらいました。
余談になりますが、やはりその業界についての仕事内容がよく分かるということは、イメージを良くする要因の一つだと考えています。
建築士を目指す学生は凄く多く、子供の夢の代表格にも上るような人気職業です。土木にも似たような設計部門があることを今日紹介しました。しかしながら、土木の設計士は、人気がないどころか知らないという人の方が多いと思います。
この「同じ設計士なのに人気に雲泥の差がある」というのは、やはり土木ではどういった仕事ができるのかを知らないからだと思います。最低でも土木の職業に興味がある人に、手軽に情報を与えられる環境ができるべきですね。
そうしないと、本格的に土木業界は廃れてしまうかもしれません。
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このブログ、こんな真面目な記事は似合わないんだよなぁ(大自重)