こんばんは、蓬莱です!
蓬莱さんも、ようやく卒論制作ができそうでウキウキしております。振り返ってみれば、長いはずである4年間の大学生活も、そろそろ終わりを迎えますね。
今回は、大学生活を知らない方や、今の高校生たちに向けて、自分の4年間の生活を書き記したいと思います。
筆者はこんな人!
- 新潟大学工学部建設学科に所属
- 工学部学生自治会に所属(サークルみたいなものと思ってください)
- バイトはしていない
- 趣味はweb制作、ルービックキューブ、将棋など
知られざる大学生の生活
情報サイト「ガベージニュース」様によると、2016年の大学進学率は52.0%だそうです。1960年代ですと20%以下ということで、昔に比べて随分増えたようです。40代、50代の方ともなると、大学に進学せず就職する方が主流だったということですね。
しかしながら、21世紀に入り大学進学率がここまで上昇してきても、未だ日本人口の2人に1人が大学の生活を知らない状況です。親が高卒である場合、子供が大学に進学してもどういった生活をしているのかよく分からないという悩みも、意外と多く聞きます。
そして、知らないことをいいことに、世間では「やれ大学生は暇だ」、「大学生は人生の夏休み」など、非常に残念な言葉を浴びせられています。 (まぁ大学生は人生の夏休みはあってると思うけど)。
大学生の生活をみなさんに知ってもらいたい!
こういった負の部分を少しでも解消するべく、自分の4年間の生活を簡単に書いておきたいと思います。私は前述の経歴の通り工学部生になりますので、理系大学生の生活を見ていただくことになります。
それでは、さっそく大学1年生から見ていきましょう!
大学1年生
表は大学1年生時代の時間割です。
色がついている部分が授業のある部分ですが…何だか穴だらけですね。水曜日とか、どうやって過ごしているのでしょう…?
大学では好きな講義を取れる!
意外と知られていないことですが、大学生になると自分の好きな講義を取り、学習することができます。新潟大学の場合、実に500以上の講義がありますから、その中から自分の好きな講義を取ればいいわけです。
ちなみに卒業要件を満たせるのであれば、講義を取らない曜日があっても大丈夫です。例えば…水曜日に講義を一切取らず、週休3日なんて裏技もできちゃいます。
講義1コマの時間は90分!
大抵の教育機関では、小学校45分、中学校50分、高校55分という時間で、授業があったと思います。それなら大学は60分授業? 私も思いましたが、実は違います。
正解は90分授業です。
時計が1周しても、まだ30分あるという地獄…。あまりに長すぎるような気はしますが、大学の講義は高度なことをやるので、これくらいないとできないようです。
大学1年生では、文系も理系もほぼ同じ生活
サブタイトルの通り、大学1年生の時点では文系・理系にかかわらず、同じような生活をすることになります。
ここで時間割の色についての説明をします。オレンジ色が専門講義、青色が教養科目という区分けになっています。1年時にも専門的な講義があるのですが、大体は「教養科目」という分野をとることになります。
新潟大学では、「専門知識を有し、総合的な能力も持ち合わせている人間」を輩出していくことを目標にしています。この目標は、おそらく他の大学でも同じなはずです。「専門知識」に関しては2年生から、「教養科目(総合的な能力)」に関しては、1年生で多くとるのです。
大学2年生
お、大学2年生にもなると、相当忙しくなるようですね。
先ほどの説明の通り、オレンジ色は専門科目、青色は教養科目になります。新しく出てきた緑色は、実験科目ですね。
授業ってきついですか?
高校の授業が大変と感じていた人は、興味のあることかもしれません。高校の授業より、さらに高度な学問を学ぶのだから難しいだろうというのが一般的な意見です。
しかしながら実際に講義を受けてテストを受けると、高校より難しいどころか簡単とさえ思うことがあります。
こういうことを言うと、「お前は頭がいいからそう言える」と指摘されるかもしれません。そこは安心してください。私は3年間で単位を30単位は落としましたし、成績も2年生の時点で80人中78位です(大自重)
※留年せず30単位以上落とした人間は私しかいません(苦笑)
そういう人間がちょっと一念発起して1時間くらいは毎日勉強した結果、4年生の時点で30~40位に入っています。大学の勉強なんてそんなものですよ(笑)
大学3年生
基本的に大学2年生の頃と変わりがありません。2年生時の生活に慣れていれば、それほど苦しくもなく生活できるでしょう。
ただ、私の学科はどういうわけかまとめて実験をしたいらしく、時間割以上に大変な思いをした思い出があります。
理系大学生の一番大変なところ
おそらく、ここに書いてあることが文系と理系の違いになります。多くの理系大学生は、「実験 ⇒ レポート」という流れに苦しみます。
実験を行いレポートに書くというのは当たり前の流れかもしれませんが、時にレポートは10000文字以上を超えることがあります。そして、そのレポートを書き上げるまでに、計算・考察などという過程も忘れてはいけません。
ようやく完成したとしても、内容が不十分であれば再提出を求められることも普通です。莫大なレポート課題の量が、文系よりも忙しいイメージをもたらしていることでしょう。
大学4年生前期(4~9月)
!!?
突然専門科目が増えました。月曜から金曜まで、2~5限が含まれています。
正直に言うと、このオレンジ色の部分は講義ではありません。4年生ともなると、いよいよ卒業研究が始まります。自分の行きたい研究室に入り、ラボ生活を送ることになります。
夏休みがなくなる!?
この記事では長期休みの話はしていませんでしたね。大学生と言えば、2ヶ月にもわたる夏休みです。この休みのせいで、「大学生は人生の夏休み」などと言われております。
この人生の夏休み、実は理系4年生になるとありません。だから私は言っておきたい。大学生は4年生になる前に遊びつくせと(大自重)
大学4年生前期(4~9月)
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あのさぁ、もうやめにしない?(確認)
時間割は、基本的な物であり仮の姿。4年生後期になると、研究室によりますが午前帰り(24:00帰り)になることもしばしばあります。土日も半分くらい消滅します。忙しい研究室だと、もっとやばいところもあるようですね。
とはいえ、いつでもずっとこんな忙しいわけではありません。企業と合同研究をしていたり、大事な成果物を間に合わせなければならないという状況以外は、大学4年生前期のような生活に落ち着きます。
時間割を見てもそうですが、大学4年生は研究の虫になりなさいということですね(笑)
最後に
以上が私の4年間の生活になります。ここではサークルなどのことは書き切れませんでしたが、大体の生活には触れられたと思います。
最後ということで、総括してみましょう。大学生も意外と暇ではなさそうです。
高校生よりは少ないですが、しっかり講義の時間をとらなければならないですし、研究室やゼミに入れば、今までの休みの分を返すかのようにみっちりと研究をしています。ここにバイトやサークル活動が入ってきますから、結構充実した生活を送っていそうです。
忙しいのは理系だけ?
たまーに出てくる話題。文系は楽とか言われたりしますが、自分はそんなことはないと考えています。
文系だって、卒業研究とまではいかなくても卒論を提出しなければならないはずだし、授業も同じくらいこなさなければなりません。強いて言うならレポートの量が変わるくらいで、文系と理系の忙しさはそんなに変わらないと思います。
と思って、経済学部の人に「最近忙しくて困るわ」と愚痴を漏らした結果………。
※新潟大学経済学科Aさんの時間割
(・_・;)
……
よし、戦争だ(完結)
※人文学部や法学部はしっかり卒論があります。