こんばんは、蓬莱です!
いつもこのブログを見てくれている皆様、この「学部4年生が公務員試験に落ちた話」という最悪な記事は覚えていますでしょうか? あれからいろいろと悩みましたが、このたび大学院に進学することを決断いたしました! 進路が決まらない間も、温かい目で応援していただきありがとうございました!
さて、自分も経験しましたが、就職か大学院という選択は非常に難しいです。今回は自分自身のけじめも兼ねて、大学院を選択した決定的な理由を書き残したいと思います。私自身大いに悩んだこともあり、参考になる部分もあると思いますよ!
こんな人が記事を書いています!
- 大学4年生時代、公務員試験全落ち
- C日程の市役所に勤めようか、大学院進学をするのか非常に悩んでいた
- 今は大学院進学に目を向けている
全落ちはなかなかの経歴ですね。就活は人生で初めての挫折でしたから、本当に苦悩の日々を経験してきました。
就職か大学院進学か
理工系学部の話になりますが、最近では大卒が当たり前どころか、院卒が当たり前という風潮になってきました。大学院進学率もどんどん上昇し、より高学歴化が進んできているようです。
こうなると学部卒で就職するか、大学院に進学するか非常に悩みどころであります。学部卒で就職する場合、就職した先が院卒ばかりという状況もありえます。企業によっては学部卒生に対して、社会人修士を経験させて大学院を卒業させるという試みも見られます。結局大学院に行くのなら、続けて研究をした方が良いような気がしますね。
かと言って、院卒の生活は未知すぎて戸惑ってしまうこともあります。4年生の段階で研究生活が順風満帆でも、その後の研究が上手くいくかは分かりません。お金の面もありますし、やはり大学院進学も軽く決断はできません。
私が大学院進学を決めた理由
そんなどうしようもない悩みですが、ある理由だけで大学院進学に傾きました。
そこで最先端の研究ができると確信した
これだけが理由です。
研究室に入りたての頃の心情をお話しますと、正直なところ「しょせん大学の研究なんて、お遊びみたいなものだろう」と考えていました。と言うのも、世の中には企業専属の研究者がいたり、多くの大学教授がいます。公益法人の研究者も合わせると、もっと多くの研究者がいることでしょう。
そんな世界の中、たかが大学生如きが日本をあっと言わせるような研究なんてできないだろう、という考えが着いていたのです。考えてみれば分かる通り、最先端の研究と言うのは、熟練のベテラン研究者がやって当然のイメージです。誰もやったことのない研究なんて、学生にはやらせてもらえないとも考えていました。
しかしながら、担当教授から自分の研究は「誰もやったことのない研究」ということを聞きました。研究内容はお教えできませんが、今までは一次元的な解析しかやっていなかったものを、より現実に近い三次元的な解析でやっていくという研究です。研究的には単純な物かもしれませんが、これを誰もやったことがないのです。
自分にも誰もやったことの無い未知の研究ができると考えると、ここで大学院に行かないのは勿体ないと感じました。本当にこれだけが理由です。
大学院を勧めるよくある理由
このページに来る前に、他にも大学院を勧める色々な理由を見ませんでしたか? 例えば、「視野が広がる」だとか「就職に強い」などです。
口当たりの良い理由が並んでいますが、残念ながら自分はこれらは理由に入りません。なぜなら、そんな理由は研究室の環境によって違うと思うからです。
実際のところ、研究室の質というのはピンキリです。バリバリ学会に出席し、たくさんの企業を招いて最先端の話を聞かせる熱心な研究室もありますし、そこそこ頑張れば院卒になれる研究室もあります。どちらが視野が広がるかと言われれば、もちろん前者の方ですよね。
「就職に強い」というのも、担当教授の名前の強さに関わる部分もありますからね(推薦など)。
よくある大学院を勧める理由は、担当教授の人柄や研究方針で大きく変わってきます。
最後に
以上が私の大学院へ進む理由でした。「自分にしかできない」というワードは綺麗ごとに見えても、なかなか大切だと思います。
これで記事は終わりにしたいと思いますが、以下に大学院を勧めたい人と、大学院を勧めない人について書いておきました。参考程度に見てくれればと思います。
大学院向けな人
自分の研究が有意義だと感じている人
これは間違いなく大学院向けな人だと思います。研究が面白いかどうかは別として、これに当てはまる人は、研究テーマに恵まれている可能性が高いです。
そしてそう感じているということは、自分の研究が世の中の何かに役立つという考えが、自分の中にもあるということです。自分の研究は良いものだと感じる人には、学部の1年と言わず、大学院を含めた3年間の研究をやってほしいなと思います!
大学院向けでない人
研究活動が嫌いな人
研究活動はどうだと聞いて、「好き」・「普通」・「嫌い」という答えを出すとしましょう。ここで「嫌い」が出てきたら、大学院は厳しいかもしれません。
私たち日本人は嫌な気持ちを隠す傾向があります。その中で嫌だという感情が芽生えているのは、よほど研究をしたくない気持ちがあるのだと思います。この状態で大学院に行くと、「研究は苦痛だ」という考えに囚われるでしょう。
そういう私も、実は研究活動が好きとは決して言えません。好きでもないし嫌いでもないから普通、というようなスタンスで今までやってきています。こうやってブログを書き綴る方が楽しいですし、趣味に走っている方が何倍も楽しいと考えていますからね。
逆を言うと、研究活動が嫌いでさえなければ大学院生活は上手くいくと思いますよ!