こんばんは、蓬莱です!
この記事を開いてくれた人は、大の炭酸好きであると拝察いたします。
炭酸飲料の楽しみ方って、人それぞれですよね。勉強に疲れた時にコーラを飲んで爽快感と糖分を得るのも良し。米を炊くときに炭酸水を使って、ふっくらとしたお米を表現するのも良し。
純粋に美味しく味うのも良し、強い炭酸で喉を焼き払うのも良し。
そんな日常には欠かせない日用品だからこそ、多くの疑問が生まれるというものです。
今回はそんな炭酸飲料の中でメジャーな疑問の1つ、「最強の炭酸濃度を持っている炭酸飲料は何か?」ということを検証していきますよ!
はじめに
「日本一強い炭酸飲料は何だろうか?」
「炭酸が強いランキングを見てみたい!」
炭酸飲料は、小学生から大人まで幅広く愛されています。ゆえに、このような情報に需要があるようです。
人間は継続的に刺激を受けると、それに慣れてしまう生き物です。炭酸飲料を毎日3本飲むくらいのヘビーユーザーは、より強めの炭酸を求めて、このような情報を検索しているのかもしれません。
あるいは小学生の純粋な疑問のごとく、単純に最強を知りたいと思っているのかもしれません。
炭酸飲料にかかわらず、日本人は何でもランキング化したい生き物ですからね。あと、”最強”という言葉もかなり好きな人種です。
したがって、何らかの化学的分析で比較調査を行い、各炭酸飲料の強さをしっかりと評価することは、多くの読者のニーズを満たすと考えます。
事実、「炭酸飲料 強い」だとか「炭酸 最強」などと調べると、炭酸飲料の強さを比較している記事が多く存在していますからね。
先行記事の問題点
しかしながら多くの記事を概観してみると、ニーズを満たせる記事は投稿されていないと思われます。
その理由は明白で、評価基準が「主観的」な記事ばかりなのです。
例えば、炭酸の強さを10点満点で評価している記事などが挙げられます。
著者自身が炭酸飲料を飲み比べて、飲み物Aは炭酸度8点、飲み物Bは炭酸度5点などと点数をつけていく。ブロガーによくありがちな評価で、蓬莱さんもやったことがあります。
参考記事:2016年決定版!コンビニチキン13種とお店のチキンを食べ比べた結果
しかしながら、このような主観的な評価を下した場合、どうしても”個人の感想です”という注釈がついてしまいます。
悪く言えば、”自分はそう思った”、”こんな感じかな?”という評価方法にしかなりえません。これはなかなかの大問題ですね。
また、炭酸飲料を飲む順番や、炭酸飲料の初期状態(温度など)で、印象が変わる懸念もあります。
よって、今回は主観的な評価ではなく客観的な評価として、炭酸飲料に含まれる炭酸ガスを測定する方法を考えました。
その方法を、以下の調査方法で説明していきますよ!
調査方法
500mlペットボトルに入っている炭酸ガスの量(単位:g)を測定し、比較することで日本一強い炭酸飲料を求めていきます。
これはイラストを見てもらった方が、理解しやすいと思います。未開封の炭酸飲料は、液体+炭酸ガス+ペットボトルの重さが合計の重さになります。
これを振りまくって炭酸を抜けば、最後には液体+ペットボトルが合計の重さになります。
最初の重さから振りまくった後の重さを引けば、炭酸ガスの量が測定できる。簡単な試験ですね!
各炭酸飲料に対し、この試験を行うことで、純粋な炭酸ガスの量を測定・比較することができます。つまり、一番炭酸ガスを含んでいた炭酸飲料が炭酸強度最強! というわけですね。
まさに簡単な化学の知識を取り入れた、王道を征く定量的評価。数値を出すことによって比較もしやすいところが、この調査方法の特徴になります。
検証風景
今回の調査対象!
そしてサムネイルの画像になるわけです。
今回検証に用いるのは、強炭酸で知られるメンバーです。研究室メンバーや友達に炭酸が強い飲み物をアンケートした結果、上記の7つが選ばれました。
コーラなんかは、結構炭酸が強そうですね。逆にファンタなんかは、あまり強炭酸のイメージがないです。
炭酸水の方はみんなあまり飲まないようで、蓬莱さんが勝手にセレクトしました。強炭酸で人気の高い「ウィルキンソン」と、最近発売した最強の炭酸水「THE TANSAN」を選んでみましたよ!
実験時間は驚きの深夜帯
実験室と言えば、昼間の時間は学生たちが演習や実験等で使っています。夜の時間と言えども、先生や技術職員さんが度々入っていることがあります。
ゆえに、蓬莱さんが勝手気ままに使える時間は深夜の時間帯しかありません。画像の通り、実験系の研究をしている人たちもビックリな時間帯となる、24:30から実験を開始しています。
「見せられないよ」画像は、決して卑猥なものを隠しているわけではありません。ただ単に、R-18エロメールが届いていただけです。
文章のみならず写真においても、読者に不快な思いをさせない配慮。さすがの一言ですね(投げやり)。
初期重量と開封時の重量
ウィルキンソンの初期重量は536.4グラム
さて、実験の様子をハイライトしていきましょう。
まずは、未開封の炭酸飲料の重さを測定していきます。初期の重量は、536.4グラムのようですね。
この状態から蓋を開けてみると…。
開封後の重さは535.9グラム!
おぉ! これは凄い! プシュッと炭酸ガスを抜いただけで、0.5グラムも重さが減りました!
いやいや、面白いですね。蓬莱さんは恥ずかしながら、気体に重さがあるなんて思ってもいませんでしたよ!
開封時の調査の結果
以上の作業を、ウィルキンソン以外の炭酸飲料でも行いました。
ここまでの結果を、上記の画像で示しておきます。分かりやすいように、炭酸ガスが抜けた量で降順に並べています。
何となくの判断になりますが、炭酸が強い順に並んでいそうですね。
この時点では、強炭酸水で知られるウィルキンソンがトップで、ファンタグレープが最下位のようです。
湯煎作業
ヘンリーの法則だったか何だったかは忘れましたが、液体は温度が大きくなるほど、そこに溶け込む気体の量が小さくなる性質があります。
ヘンリーとか言ってしまうと難しく感じられますが、これは経験的にも何となく分かることです。炭酸飲料は放置するとシュワシュワと気泡が出てきて、どんどん炭酸が抜けていきますよね。
あれって、キンキンに冷えたビールやコーラであれば盛んに生じませんが、ぬるいビールやコーラであればどんどん気泡が出てきます。これはぬるい液体ほど、炭酸ガスが抜けやすいことを物語っています。
今回はその現象を狙って、各炭酸飲料を60℃の熱湯にさらしています。画像では分かりにくいですが、温めている間は次々と気泡が生じる様子を確認できました。
ただし、この方法をやりすぎると、液体が蒸発する量が多くなってしまう恐れがあります。今回の実験は重さが何よりも重要になってくるため、この作業は15分ほどでやめておきました。
15分も行うと炭酸飲料も体感40℃くらいの温度になりました。かなり炭酸が抜けたかと思います。
次に行う炭酸フリフリの作業でも、より炭酸が抜けやすくなったことでしょう。
フリフリ作業
全力のフリフリ作業
さぁ、ここから蓬莱さんの肉体プレイの始まりです。
ここからは7本の炭酸飲料の炭酸ガスを抜き切るために、”途方もない”フリフリ作業を実施しました。
なぜ途方もないと表現したかというと、簡単には炭酸が抜けきらなかったからです。
この作業を行う前は、「5回くらい振って炭酸を抜けば、炭酸ガスが抜けるんじゃないか」と勘繰っていました。
しかしそれはまったくの勘違いであり、「振っては炭酸を抜く」という作業を、想像を絶する回数行いました。体感的には、炭酸水は30回のローテーションを実行したと思います。コーラなどの砂糖を含んだ飲料においては、80回くらいやっていたかもしれません。
80回って相当な回数です。振って炭酸を抜くだけとはいえ、80回もやれば1時間は経過してしまいます。いや、2時間はかかっていたかもしれません。
あと忘れてはいけないことは、500mlが500グラムということです。これって結構重いです。その重さはゴールデンハムスター3匹分に匹敵します。
この膨大な仕事量には、オ〇ニーのしすぎて握力が55kgになるほど上下運動が好きな蓬莱さんでも、難航を極めました。
それもそうです。ゴールデンハムスター3匹を鷲掴みにして、数時間もぶんぶんと振り続ける行為は、並大抵の人間にはできません。
もはや実験ではなく、ただのワークアウトです。しかも休憩時間短めの(確信)。
しかし、それでも究極の記事を書くために頑張る蓬莱さん。2日間の時間をかけて5年分の上下運動オ〇ニーをした結果、ついに炭酸を抜ききったのでした。
検証結果
王道を征く定量的評価
フリフリ作業で久々の筋肉痛に見舞われ、キャップの開け閉めを何回も行ったことにより、右手人差し指と親指にマメができました。
しかし、それらの蓬莱さんの努力が実ったようで、素晴らしい結果を得ることができました。上記の画像は、最終的に抜けた炭酸ガスの量で降順に並べたものです。
表を見ると、炭酸が比較的強そうなものが上位に来ている印象があります。
まず、ウィルキンソンが頭1つ炭酸ガスを含んでいたことが分かります。コーラもかなり健闘ぶりですね。
逆にファンタグレープは、頭1つ炭酸ガスが少ないことが分かりました。ファンタを強炭酸という人は少ないと思っていましたが、数値的にもしっかりと現れましたね。
開封時の結果と、最終的な結果の順位はほとんど同じ!
開封時にお見せした時の結果表と、最終結果表を並べてみます。これを見ると、ほとんど順位が変動していませんね。
開封時の時に減った炭酸ガスの量と、最終的に減った炭酸ガスの量が比例していることが分かります。
これは、ヘンリーの法則から妥当な結果として扱うことができます。ヘンリーの法則は分かりやすく解釈すれば、「圧力が高いとたくさん液体に溶ける」ということです。
つまり、開封時にたくさんの炭酸ガスが抜けるようであれば、元々のペットボトルの圧力はそれだけ高かったということです。そして、液体に溶けている炭酸ガスの量も、それに比例して多かったという考察ができます。
この理論的な背景と合致している点から、実験は成功したと言えそうです!
最後に
今回は、日本の中のメジャーな炭酸飲料の中で、一番刺激のある炭酸飲料は何かということについて論じました。
簡易的な化学分析で炭酸ガスの量を測定した結果、炭酸水の「ウィルキンソン」が一番炭酸濃度が高いことが分かりましたね。
多くの人がよく飲むコーラも、なかなかの量の炭酸ガスが含まれていたことが分かりました。
最後に余談ですが、炭酸が抜かれた飲料については 無理して 飲みました。もはやただの水と砂糖水に成り果てた液体たちも、立派な資源です。大切に飲みましょう。
炭酸が抜けたコーラは意外と飲めましたが、炭酸が抜けたジンジャーエールとファンタグレープはクソまずかったですね(小並)。
みなさんは真似しないように、勧めておきます!