こんにちは、蓬莱です!
もう昼間も30℃を超すのが当たり前になりましたね(汗) そんな暑さ際立つ”夏”と聞くと、みなさんは何をイメージするでしょう? 海や祭、花火と、多くのイベントが挙がると思います。
今年は、就職試験が上手くいけば大学生活最後の夏。最後に夏らしいことをしてみたいと思い、あることにチャレンジしようと思いました。テーマはこちらです。
連発ロケット花火兵器を作ろう!
何だか物騒なテーマが飛び出しました。最近は見せていませんでしたが、蓬莱さんは絵を描く側面だけでなく、エンターテイナーの側面も持ち合わせています。今回は自分の所属する「工学部学生自治会」の浜コンに向けて、花火を盛り上げようと考え実行しました。
子供であれば、誰もがその衝撃に歓喜する打ち上げ花火…。今回はテーマ通り、これを連発する装置を作ってみたいと思います。ロケット花火を連発する兵器として、2つほど案を考えてみました。
第1案:30連射ロケット
第一案は、すでにネット上にアップされているものを真似てみようというのが趣旨になります。こちらの動画をご覧ください。(実際に連射するのは25秒あたり)
https://www.youtube.com/watch?v=Gl-Yl0FR2Ls
どうでしょう? 迫力がありますね、まさにガトリングガンです(苦笑)
こちらの動画では、30連射花火を扱っています。日本にあるのは20連射花火ですね。
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20連射花火
高校生や大学生が手に持ちながら火を飛ばすアレです。(本当は持ってはいけない)
動画では、この筒から30回同じ火の珠が飛んでいきます。射程距離は15m~20mで、迫力的には申し分ないものがあります。意外と反動がないため、動画中の箱のように簡素な設計でも、敷き詰めた際危険なことはありません。
30連射のメリット・デメリット
まずメリットですが、それはもう大迫力の花火兵器が作れることです。動画のようなことが実現できたらどれだけ美しく見えるでしょうか。他の浜コン団体からも、注目を浴びることでしょう!
これだけですでに大きなメリットとなりますが、もう1つメリットがあります。それは、完成作品を真似するだけで作れるということです。参考模型があることで、それを目指して作ることができ、より企画の成功率を高めることができます。工夫を凝らす際も、考えやすいですし!
唯一のデメリットとして挙げられるのが、莫大なお金がかかるということです。実は先ほど挙げた30連射花火、1本あたり300円くらいします。つまり、動画と同じことをしようとするなら、15万円以上は使わなければなりませんね(大汗)
当たり前ですが、自費でそんな大金を出すわけにはいかないので、この案を採用するなら規模がかなり小さくなってしまいます。どうしてもやるというのなら、浜コンに参加する人たちから300円ずつお金を融資してもらうしかないですね(汗)
第2案:ロケット花火の散弾兵器
こちらの方は自分の勝手な妄想により、出てきた案になります。
概要を簡単に説明しますと、30連射花火じゃなく一般的なロケット花火に取り換えた形にしようとしています。ロケット花火は飛んで言った後に破裂音がします。これが一つのインパクトになるのではと思い、考えてみました。
装置自体は動画のものと同じようにしていきたいと思っています。
散弾兵器のメリット・デメリット
30連射花火と比較したメリットになりますが、お金が安く済みます。ロケット花火の単価は10円ですので、100本買っても1000円くらいの値段で買えます。自費で買う身としては、嬉しい値段ですね。
また、再装填ができるというのもメリットです。30連射花火は値段が高いなどの理由から、1回限りの花火になります。ロケット花火は数を揃えるのも簡単ですので、2回・3回と何回かに分けて行うことができます。
デメリットとしては、迫力があるかどうかが懸念される点です。一応”花火兵器”としてみなさんの前にお披露目するのですから、それ相応のインパクトを与えなければなりません。50~100本くらいロケット花火が飛んでいっただけで、果たしてみんなに感動を与えられるのか…。これが結構心配なところです。
あと、実は結構危ないのではないかと思っています。30連射花火の方は筒から火が飛んでいくため、筒が安定していればいくら点火しようが危険なことはありません。ロケット花火の方はと言うと、それ自体が飛んでいく構造になっています。ゆえに、ロケット花火が飛んで言った時に、別のロケット花火に干渉をして、あらぬ方向へ飛んでいかないかが心配ですね。
材料を買おう!
どちらの案を採用するかは決まっていませんが、とりあえず発射台に使用する木材などを見てみることにしました。
花火を買う
買い物をする前にどちらの案を採用するか決めても良いのですが、どちらの案を採用するにも肝心の花火が日本に売っていなければ、計画が実行できません。花火を見つつ、決めることにしましょう。
画像はドン・キホーテのものになります。見ると、連射花火の方は値段が高いですね(汗) 10連発×10本で1300円くらいですか…。10連射で30秒くらいで終わってしまうことを考えると、インパクトにも欠け、あっさりとした終わり方になってしまうでしょう。
対してロケット花火はどうでしょうか。こちらの方は1本あたり10円ということで、比較的安価です。1つ1つ飛ばしては迫力はありませんが、マシンガンのように飛ばすことができれば、そこそこの迫力は期待できそうです。
この時点でロケット花火の第2案の採用に傾きましたが、あるものがそれを採用する決定打となりました。30連射花火の裏側をご覧ください。
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は? 「高さ焼く15m」だと?(迫真)
蓬莱さんは寛容なので、中国製という点に関してはどうでもいいのです。しかしながら、日本語訳がこれでは商品の質に疑いが出てきます。成功率を高めるためにも、危なそうな花火は慎むことにしましょう(感慨)
ただ、いくら安いロケット花火と言えども、この企画の費用は自費持ちです。100本用意するとなると、1000円。200本用意するとなると、2000円にまで到達します。大学生ですので、この出費は大きいですね。
しかしながら、蓬莱さんは想像しました。新しく工自会に入ってきた1年生たちの尊敬のまなざし、日々親しみ慣れた後輩たちの喜ぶ顔。そして、大きな称賛を浴びる蓬莱さんの姿を…。その壮大なイメージ図 (妄想図) を想像した結果…。
4箱買いました(大自重)
※この時点で4320円
木材を買う
木材は、ホームセンターで仕入れました。新潟では結構大きなお店です。
気付いたことですが、木材って結構安いのですね。建設学科に通っているのに、木材の値段を知らないなんて世間知らずなことですが…。意外な予算削減に少し喜んでしまいました(笑)
所要品を買う
木材だけでは、発射台は作れません。ここで自分の想像しているものを作るための所要品を買い漁りました。
今更ですが、こういったいろいろな店を回っていけるのは、車を出してくれる橋本さんがいたからこそです。後輩ながら頼もしい方です。心から感謝いたします。
材料が揃いました!
発射台の材料が揃いました!
ここで発射台に使うものをまとめておきます。
- でかい木材
- 長い木材
- 1辺27cmの七輪網
- 12m×1.5Φ針金
発射台を作っていこう!
ここからが発射台を作る過程になります。もう冒頭画像の方で完成形を見せてしまいましたが、簡潔に見ていきましょう。
ここでは、木材を七輪網の大きさと合わせる作業を行っています。これを鋸で切っていくわけですね。
ロケット花火の先端は、発射台に入れた時に飛び出ている状況にしなければなりません。ロケット花火の棒の部分が20.5cmでしたので、発射口は17.5cmに設定しました。
切断する
切るだけ(適当)
鋸で切る過程です。それ以上もそれ以下もありません。当たり前ですが一人で作業をやっていたので、切断している作業風景の写真は残っていません。
蓬莱さんのかっこいいシーンが見れなくて残念でしたね(小並)
ボンドでくっつけよう
ここが一番のお馬鹿作業
蓬莱さん、どうやらボンドをつかって接着しようとしているようです。あの…見た感じ接着面が小さすぎてくっつかないと思うのですけど、大丈夫ですかね…?
日本一無駄な作業(確定)
まともな人間ならば、この作業の時点で疑問に思うべきでしょう。くっつくわけがないと。残念なことに蓬莱さんは普通の思考力がないようで、ボンドづけが正しい道と信じているようです。
もうここまでやっているのなら、自分の信じる道を突き進みましょう!
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気合があればくっつく!!!(迫真)
そう、ぜったいくっつくさ!!
“多分”くっつくさ!(希望的観測)
やっぱり釘を使おう
まぁ当然ですが、無理でした。ネタのためにやっていると思われるかもしれませんが、ガチものの失敗だったので、どうぞお察しください。
ボンドは無理だったので、ここは文明の利器(?)金づちと釘を使いましょう。当初の発射台の構図と少し違うものになりますが、仕方がありません。
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圧倒的な安定感
板を見ると、しっかりと釘が打ちこまれていますね。この安定感こそ自分の求めていたものです。終わり良ければ総て良し、まさに完璧ですね(自重)
あと、この時点で上に何かついていますが、これは発射台を斜めに向ける部品です。
アルミ網を調整
作り始めの際は、アルミ網の大きさに木材を合わせていました。実はこの時点で構図が大きく違ってきた(ボンド⇒釘)ため、今度は網の方を合わせなければなくなりました。ペンチで頑張って切断していきます。
このように、27cm四方から23cm示方に縮小しました。これで発射台とのサイズ合わせは完璧です。
アルミ網と針金を合わせよう!
アルミ虫(達観)
釘で打ち付けた発射口と、アルミ網を合わせるために作りました。虫みたいで気持ち悪いですね。
アルミ虫と戦う発射台(悲愴)
どうぞご覧ください。とても大学生が取るべき写真ではございません。そもそもの話、何がアルミ虫なのでしょう。人様を馬鹿にしていますね。
まぁこの写真で何が言いたいかと言うと…
この時点で蓬莱さんはすでに飽きていました(自重)
あ、この時点では発射台の土台がくっついていますね。(申し訳程度の解説)
ついに完成!
変態兵器(圧巻)
さっきのアルミ虫と発射台を合成した姿です。思考能力はおかしくても、一介の建設学科の人間だったら、一応こういったものは作れるものですね。
どうしてこのような形にしたのか、簡単に説明しましょう。この作品のポイントは、アルミ網を取り付けているところです。この網目にそってロケット花火を入れていくのは、なんとなく想像ができることでしょう。
この装置の要は、下側のアルミ網です。これがあることで何が良いのかというと、2つの網目で花火が固定されることで、非常に安定感が増します。さらに、他のロケット花火が打ちあがっても、その勢いで向きが変わって危ない方向に飛んでいくようなことがないようにしています。最初の方で”危険性”というデメリットがありましたが、ここで解消しているのですね!
ロケット花火を挿してみよう!!
人間失格(確信)
なんですか、これは…。頭おかしいんじゃないですかね?(褒め言葉)
写真が約180本のロケット花火を挿したものになります。全てのロケット花火の導火線は、一定の位置にくるようにしていますので、手持ち花火やバーナーで炙れば、一気に飛んでいくという発射台になりました。
これだけのものを打ち上げても、もう一回同じことができるくらいのストックがあります(写真の箱)。蓬莱さんも太っ腹ですね。
最後に
今回圧倒的な変態兵器を作ってしまいましたが、ある意味で自分は才能があると思いました。それは人を楽しませる才能です。1つ面白そうな企画を勝手に思いつき、少し目を離すと勝手に実行している。蓬莱さんはそんな人間だったのです(綺麗な話)
実はこの画像をTwitterに挙げたところ、馬鹿にされるどころかむしろ賞賛の声が上がりました。これを作った翌日、作ったものを見せにいったら「Twitterであれを見た時天才と思った」など、嬉しいお言葉も頂きました。お世辞でも嬉しいです!
さて、ここまで作ったからには、打ちあげなければなりません。打ち上げの様子はきっちり写真や動画に残しておき、後々記事にしたいと思います。ここまで読んでいただき、ありがとうございました!
ちなみに今回の記事は5000文字あるので、読んでくれたあなたはなかなかの変態です(苦笑)
おまけ:お値段と謝辞
実際にかかったお値段は、5500円ほどです。花火が4320円だったため、発射台に関しては1000円ちょっとしか使わなかったことになります。これは意外でしたね!
記事中でも記載しましたが、車を出してくれた橋本さんには感謝の念しかありません。頼れる後輩を持てて、蓬莱さんは感激です。こんなクソ記事のために協力してくれて、ありがとうございました! 浜コン当日は期待してくださいませ!
ならびに、お借りした工具は工学部学生自治会と、地盤研究室の道具です。この場を借りて、謝辞とさせていただきます。
……許可とってないけど(大自重)