こんばんは、蓬莱です!
ちょうど1年前、「知っておきたい理系大学生の生活!4年間の生活を見てみよう!」という記事を書いたことがあります。
学部生時代、研究室ってこんなに大変なのかと思い、この記事を書きました。半ば愚痴も含めた記事になっていますが、結果的にはそれが良くて、生々しい理系大学生の日常をお伝えできたと思っています。
さて。蓬莱さんはあと1ヶ月半ほどで、大学院2年生となります。大学院の生活を1年間頑張ってきたということで、そろそろ大学院生がどんな生活をしているのかを列挙した記事を作っていいと考えています。
今回は大学院の生活を知らない方や、院に進学を希望している人たちに向けて、自分の大学院1年間の生活を書き記したいと思います。
筆者はこんな人!
- 新潟大学大学院に所属。
- 平日は深夜まで研究していることが多い。
- 休日はほぼ必ず出勤している。
- 研究室のM1の中で一番の無能 ← ここ重要
2018年2月19日追記
この記事では、自分がどういった生活をしているかを円グラフで示しています。そのスケジュールは社畜も真っ青な生活ぶりになっています。しかし、これは単に自分が無能なだけであって、効率よく仕事ができていないだけかもしれません。
また、院生と言えども忙しさは研究室によりけりですので、こういう研究室もあるんだな程度で見ていただけると幸いです。
ただし、自分の中ではここにあるスケジュールこそが、院生のスタンダードな生活だと考えております。
知られざる大学生の生活
先の理系大学生の生活でも述べたことがありますが、情報サイト「ガベージニュース」様によると、2016年の大学進学率は52.0%にまで増えたようです。
実に半分以上の人が進学をしているため、大学生の生活がどのようなものなのかというのは、おおよそ世間に周知されてきていると思います。
例えば、大学生は人生の夏休みとか…。おっと失礼しました。
何が言いたいかと言うと、大学生の生活というのはその進学率の増大により、ある程度世間に明らかになっているということです。
この状況を踏まえて、大学院生の生活は周知されているかについて考えてみましょう。「Money Motto!」様から情報を引用させていただいた結果、各学部における大学院進学率が分かりました。
参考記事:理系は大学院進学が当たり前なの!?- Money Motto!
予想がつく通り、やはり理工学系の学生の進学率は高いです。文系・理系関係なしに考えると、学部生の13%くらいの人が大学院に行っているようですね。
13%というと、大学生の8人に1人が大学院に進学していることになります。これは意外と少ないです。高校生100人あたりで考えると、大学院に進学した人数はわずか6~7人程度になります。
これではあまり大学院生の生活状況を知られていなくても、おかしくはありませんね。どおりで同年代の友達から、「まだ学生なの?」という反応をされるわけです。
世の中の院生も社会人に負けず劣らず頑張っている! そのことをお伝えするため、私の生活を遠慮なく晒しますよ!
大学生の生活をみなさんに知ってもらいたい!
そういうわけで、本題に入りますよ。
理系大学生の記事では、1年生の時間割、2年生の時間割というように、1学期ごとにスケジュールを見ていきましたね。
大学院生ともなると時間割の概念がほとんどないので、1日単位のスケジュールを円グラフでお見せすることにします。円グラフは「就寝」や「昼食」などの基本的な項目で構成しております。
「活動」という項目についてですが、研究活動・授業の準備・後輩の指導など、研究室で行う活動全般を指しております。あらかじめご理解の上、読み進めていってください。
それでは見ていきましょう。
結構楽な時期
楽しい楽しい院生ライフ!
忙しくない時期は、学会が終わった頃やゼミの翌日に訪れます。
一仕事終えた後の”翌日くらい”は、このような夢の生活が待っていることでしょう。蓬莱さんもこのような穏やかな時を得るために、研究活動を頑張っていると言っても過言ではありません(苦笑)。
活動時間は合計で7時間とリーズナブルな勤務時間。
睡眠をしっかりと取り、きちんと活動をして夜は余暇を楽しむ。なんと健全で実りのある生活ですこと!
この無理のないスケジュール、できれば毎日のように享受していきたいですね!
…しかしながら、このような温い生活は週に1回が良いところ。次は普段の生活を見てみましょう。
普段の生活
【悲報】普通の概念、消し飛ぶ
えーと、普通ですね(!?)。”大学院生”と言う括りで見るなら、健全なスケジュールです。
普段の時期というのは、文字通り忙しさが普通の期間の事です。ゼミや授業の発表資料を作っていると、これくらいのスケジュールに落ち着きます。
意外と資料を作るのって、時間がかかるのですよね。私の研究室では、ゼミ資料+パワポの発表を課せられています(週1)。なるべく研究の理論に基づいた資料を作らなければならないと考えると、結構辛いものがあります…。
私たちの研究室では、週に3回はこのスケジュールで動いている人が多いと言って過言ではないでしょう。
有能な人であれば、これより2~3時間くらいはやく帰っても、活動に支障をきたさない可能性があります(可能性があると言っていない)。
忙しい時期
なんやこれ? 抜く暇もないやんけ(自重)。
ホント、社畜も真っ青なスケジュールですよ(震え声)。
昼食はどこに行ったんだよ、と思う方。実は、活動時間の中に含まれています。どういうことかと言うと、食べながら解析やら資料の準備やらを行うのです。こんな生活頭にきますよ!
さて、タスクが3つ以上あるときは、上記のような鬼スケジュールになることがあります。
例えば、1週間のうちに「授業の課題+授業の発表+ゼミの発表+企業との飲み会」なんて予定が入れば、たちまち慌てふためくことになります。
蓬莱さんは最高で週に4回発表したことがありますが、その週は想像を絶するほど大変でしたね。
土日はどうなさってるのですか?
あぁ、土日? ないない(迫真)
平日があの忙しさなのですから、土日休みなんてもちろん無いに等しいです。周りの先輩、同期を見ると、間違いなく土日のどちらか一方は出勤しています。
そうでもしないと、先生の求める発表水準まで達せないからです。あれだけ平日に時間を割いているのに、なんと世知辛いことかな。
しかし、これは多少の救いになるのですが、土日もフルで活動しているということは滅多にありません。
画像のように午前は完全フリーで、午後から活動するという人が多い印象です。蓬莱さんも午前はダラダラして、午後から頑張るというパターンが多いですね。
余談になりますが、蓬莱さんには「怒りの49連勤」という素晴らしい所業を成し遂げたことがあります。
時期としては、後輩の指導が入るM1の4~6月のことです。自分の研究を進めつつ、”講義形式”で後輩に知見を伝承していく期間は、無能な自分にとってまさに地獄の日々でした。
GWですら、資料を作成するために出勤していたくらいです。
その時でさえ、土日は午後しか出勤していなかったので、土日の有無に関しては期待していいのかもしれませんね!
最後に&まとめ
以上、院生のスケジュールを綴ってみました。箇条書きで、まとめを載せておきます。
- 結局のところ、平日も深夜まで頑張る日が多い。
- 土日の片方は出勤している人が多い。両方出る人もいる。
- M1は後輩の指導・卒業要件を満たすための授業があるので、なお忙しい。
記事では触れていませんでしたが、これだけ忙しいのはM1でやることが多すぎるからです。大抵の人は、M1の期間で必要な単位を取ろうとするため、授業も並行して研究活動をすることを強いられます。
研究ばかりやればいいというわけではないのです。色々な要因があって、大学院生は忙しいことが分かりました。
最後に注意点ですが、院生と言えどもやはり忙しさは研究室によりけりです。
建築系の同期に、「最近忙しい?」と聞いたところ、素晴らしいホワイトな返事が飛んできました。以下のスケジュールをご覧ください。
※院生N君の何気ない日常
なんやこれ? ふざけてるんとちゃうん?(完)