こんばんは、蓬莱です!
2ヶ月くらい前のことですが、久々に中距離タクシーに乗りました。やはりタクシーは高いもので、3500円という学生には痛い出費をしてしまったことを記憶しています。
そんな高い出費をしたおかげで、1つの疑問と好奇心が生まれました。
それは、「日本でタクシーを最大限走らせると、最高金額はどれくらいになるのか」という疑問です。
あまり考えたことはありませんが、日本は結構広いですよね。そんな日本列島を横断したら、タクシーの金額はどれくらいにまで上り詰めるのか、非常に興味が湧いたのです。
幸いなことに、計算に必要な各種データはネットで仕入れることができます。
今回は、現在使用されているタクシーの料金規定を使って、タクシーの最高金額を推定していきますよ!
タクシーの最高金額はどれくらいか?
それでは、日本で起きうるタクシーの最高金額を推定していきましょう。
まず大前提として、このテーマを達成するには走行距離を稼ぐことが大切です。
タクシーは走る距離が長ければ長くなるほど料金が高くなっていきますから、これは当然の考えと言えるでしょう。
サムネイル画像のように、青森県から鹿児島県までをタクシーで移動するだけで、最高金額に近い金額が出てくるはずです。
ここからさらに掘り下げて、青森の中で最も日本の中心から遠いスポットを出発地点、鹿児島の中で最も日本の中心から遠いスポットを到着地点に設定することで、さらなる距離を稼ぐことを目標にします。
それらが求められさえすれば、日本で起きうるタクシーの最高金額を計算することができるわけです。
タクシーの料金設定
計算に使うタクシーの料金については、日本交通株式会社が示している料金表に則ることにします。
見てみると、なにやら色々な料金設定がありますね。
時間制運賃なんてものがあったり、遠距離割引があったりなど、タクシー初心者が知らなさそうな規定があります。
色々条件を課すと面倒なので、今回の調査では①~⑤で示した部分の内容のみを使っていきたいと思いますよ!
出発地と到達地の設定
出発地点の選定
それでは、最も金額が高くなる出発地点と到達地点を決めていきましょう。
まずは青森の出発地点から決めていきます。
ご覧いただいている画像は、青森県の力こぶの部分です。どういう表現がふさわしいのか分からないため、力こぶと明記させていただきました。青森県の皆様、大変申し訳ございません。
力こぶの部分から出発すると考えると、画像右下の横浜町役場は間違いなく通らなければならないエリアになります。したがって、この横浜町役場から一番遠い地域やスポットを選択すれば、最適な出発地点となりますね。
色々な場所で出発地点を吟味した結果、左図の「長後簡易郵便局」が最も遠いスポットになりました。力こぶの部分だけで94.5kmも稼げることになります。
長後簡易郵便局に近い「なみえ荘」は、大変惜しいスポットになりました。簡易郵便局よりももう少し稼げそうでしたが、国道を避けて小道を通った結果、ショートカットが実現でき距離を減らしています。
最適な出発地点と到達地点を見出すためには、このような不測のショートカットも考慮しなければなりません。
これを考慮した結果として、長後簡易郵便局という出発地点を得ることができました。
到達地点の選定
同じように、鹿児島の到着地点も決めていきましょう。
山口から九州に行く際、関門橋を必ず通ります。したがって、関門橋から一番遠い鹿児島の土地を選択すればいいわけです。
画像には青森県と同じく、距離を稼ぐことができたトップ2の場所を掲載しています。結果として、一番遠い場所は右図の「トイレ」でした。
みなさん、トイレです。皆さんの好きなトイレですよ(意味深)。
実際には「佐多岬駐車場」のトイレになります。クチコミによればトイレはかなり奇麗だそうです。ただし、洋式便所はないようです。
計算結果
肝心の距離は2268km
距離も時間も膨大になりましたね。
グーグルマップがはじき出してくれた走行ルートは、9割ほど高速道路が占めていますので、爆速で運転することが可能です。
2000kmにも及ぶ長距離も100km/hくらいで進めば、1日ちょっとで到達できるわけですね。
さぁ、お待ちかねのタクシー料金を計算してみましょう。まずは、条件設定をもう一度列挙しておきます。
- 長後簡易郵便局から鹿児島トイレまでの2268kmを走行
- 初乗り距離は1,052m、初乗り料金は410円
- 237m進むごとに、80円増額
- 22:00~05:00の間は、深夜割増で2割増額
- 遠距離割引のため、合計金額から1割引き
ここで、夜間割増しの恩恵(?)を最大限に受けて金額を吊り上げることを考えれば、夜間の時間は11時間走り、昼間の時間は17時間走る計算になります(22:00から乗車した時の計算)。
距離に換算すると、夜間の走行距離は891km、昼の走行距離は1376kmになります。なお、初乗り料金分の距離は引いて2267kmで計算した距離になります。
これら5つの項目を考慮すると、計算結果はこうなります。
410 + 1376/0.237*80 + 891/0.237*80*1.2 = 825,670(円)
(※下線部は切り捨て計算)
82万弱とは、なかなかの金額ですね!
個人的には100万円を突破して、タクシーのメータをぶっ壊すという夢が叶わず残念ですが、間違いなく最高金額に近い値になったと思います。
ちなみに、タクシーのメーターでは82万弱を記録しましたが、実際に払う金額は少し異なります。
長距離割引の適用、高速道路代(38,600円)を付け加えると、781,700円を支払うことになりますね。
改めてみると、想像がつかない金額ですね…。かつ丼何個食べれるだろうか。
追記:2018年9月30日
「トリビアの泉」という番組が、今回のような調査を行っていました。そこでは「お台場から北海道最北端までのタクシー料金」を調査しています。
今回の調査では、フェリーはさすがに使えないだろうという先入観から、青森スタートにしておりました。しかし実際には、タクシー会社さんはフェリーで青森から北海道まで渡ってくれていましたので、北海道最北端からスタートすることが可能になります(※番組だからという特別理由もあるかもしれません)。
したがって、記事の最後に追記として、最北端からスタートした場合の距離と料金も提示しておきたいと思います。また、今回の計算の精度についても、簡易的に述べておきたいと思います。
最後に
今回は蓬莱さんの好奇心を満たすために、日本で起きうるタクシーの最高金額を推定してみました。
できるだけ距離を稼げるような出発地点と到達地点を吟味したことにより、きちんとしたタクシーの最高金額を計算できたと思います。
タクシー会社の料金規定に依るところもありますが、82万円はさすがに日本一に近い金額だと思います。しかしながら、もっと金額が吊り上がる可能性は高いです。
実はここまでの計算は、冒頭で紹介した⑤の条件を考慮していません。「時速10km以下で走行した場合、90秒毎に80円増額」という考えを飛ばしているのです。
今回のルートは高速道路主体なので当てはまることは少ないかもしれませんが、遅延による金額の増加も多少は考えられます。
遅延時間により、どれだけの金額がプラスされるのか…。
実際に走ってもらって調べたいところですが、タクシー会社さんに非常に迷惑がかかりそうなので、実現はできなさそうです。
最北端スタートと計算精度の検討
追記:2018年9月30日
「トリビアの泉」では、お台場から北海道最北端までのタクシー料金を、実際に調査していました。今回の結果と、比較してみましょう。
トリビア:1470kmで51万円(実測値)
本記事のルート:2268kmで82万円
約750kmで25万円ほどかかっている様子を見ると、今回の計算はそれなりに当てはまっていそうですね(トリビアでは夜の時間帯にフェリーに乗っているので、夜間割増しの適用が少ない傾向にあります)。
概算ではありますが、北海道最北端から鹿児島のトイレまで移動した場合は、102万円程度になると思います。
100万円を超えてタクシーのメーターを破壊する夢も、このルートなら叶いそうですね。