【高級鉛筆】徹底検証!世界最多の硬度を持つハイユニアートセット!


uni130周年アートセット

こんばんは、飲み会が続いた蓬莱です!

最寄りの居酒屋が、3日間限定で会計金額を半分にしてくれるという大イベントがありました。そこで工自会スタッフと共に、1日目と3日目に乗り込んできました。食べるだけ食べたのに、両日とも1600円程度で済んだのは驚きでしたね(汗)

 

さて、本日は鉛筆に関するテーマになります。

三菱が誇るハイユニを徹底検証!

 

突然ですが、蓬莱さんがいつも絵を塗るときに使っているものは、ハイユニと言う鉛筆になります。

名前は聞いたことがなくとも、大人の方であれば文房具店で茶色の鉛筆が売っているのを思い浮かべられることでしょう。あれが三菱が製造しているユニ製品になります。1本あたりユニは100円で、ハイユニは160円くらいですね(!!?) そうです、ユニは高価な鉛筆として知られています。

その値段ゆえに、買うのをためらわれあまり使われることの無い鉛筆…。そう、普通の人には鉛筆なんてものは書ければそれでいいのです。

 

鉛筆を使う機会って、本当に少なくなったと思います。私の時代では義務教育期間はなるべく鉛筆を使いなさいと促されていましたが、今では中学からシャープペンシルを使い始めている子供が多いようです。ともなれば、中学生以降はマークシート式のテストを受ける以外は、あまり馴染みの商品ではなくなりますね…。したがって、鉛筆を使う人の大半は小学生という現状です。

 

大人たちが鉛筆から離れ、小学生のみが使うという現実…。これを考慮すると、ハイユニの良さを知っている大人たちは意外と少ないのです。鉛筆として馴染みがあるのに、その値段の高さゆえに魅力に気づいてもらえない。そのことに悲しさを覚え、今回ハイユニの紹介記事を書いてみました。

 

 

ハイユニとは?

uni130周年アートセット

こちらがハイユニになります。文房具屋でよく見かける、しっかりとした茶色ですね。

前述しましたが、やはり価格はおかしなことになっています。消費税込みで、1本あたり160円です。こんな馬鹿高い鉛筆は、その良さを知ってる人しか買いませんよね(汗)

 

 

ユニの主張する強みと、その感想

uniの130周年セット

ここまででその高級さを説明しましたが、もちろん値段が張るだけの価値はあります。公式サイトの文章をお借りして、その感想を述べましょう。

 

黒く、きれいに書ける理想の芯を採用

 

鉛筆真の材料である黒鉛と粘土が微粒で均一であるため、より黒く、きれいに書くことができます。

 

鉛筆の雑学になりますが、引用文通り鉛筆の芯は黒鉛と粘土で構成されています。一般的な鉛筆は、黒鉛70%粘土30%で構成されていますね。この黒鉛と粘土の比率をいじって、Hや2Bなどの硬度に変化させていきます。粘土分を増やせば薄く硬い芯になり、黒鉛を増やせば濃く柔らかい芯になります。

この黒鉛と粘土のブレンド技術に長けているのが三菱であり、世界最多数の硬度を作製できるほどの技術力を持っています。「Hi-uni アートセット」では、幻の10Bや10Hまで取りそろえられています。10Bや10Hを作れるのは、世界中で三菱しかいないそうですよ!

 

 

高級感のあるデザイン

 

日本の伝統色えび茶色と高級感をイメージしたワインレッドを掛け合わせた軸職に近似で面に行動を表示し、金色のリングがついている高級感のあるデザインです。

 

難しい説明文に見えますが、ただのデザインについての文章なので怖がることはありません。ここの部分はモチベーションの問題です。みなさん、画像中の鉛筆を見て、かっこいいと思いませんか? 私はとてもかっこよく感じます。特に金色のリング部分なんて、圧倒的なかっこよさだと思いますよ(笑)

かっこいい鉛筆を使うことは、文字を書いたり絵を描いたりする際に、自信を持つことができます。わずか200円足らずで、鉛筆を友達や同僚に見せびらかすことができるのは、一つの魅力かもしれません。そもそも好んで鉛筆を使っているあたり、他の人からは一目置かれることでしょう(苦笑)

 

あと、デザイン性に関連した話ですが、塗装が剥げないのもハイユニの良いところと考えています。せっかくかっこいいデザインをしていても、使っているうちにデザインがぼやけたり剥げたりしてしまっては元も子もありません。そういった、実用に耐えうる能力を持ち合わせているのも、ハイユニの一つの特徴だと考えます。

 

 

実際にアートセットで塗ってみた

そんな最高級と言う名にふさわしいハイユニ…。今回は出血大サービスということで、すべての硬度(BやHBなどの濃さ)で試し塗りをしてみたいと思います。

ハイユニが誇る鉛筆の硬度は、全部で22種類もあります。あまり馴染みのない6Bとか8Hとか言われてもピンと来ないと思います。実際に塗ってみるとその濃さ、その薄さには大変驚きました。ぜひ、試し塗りの結果を見て言ってくださいませ(笑)

 

 

検証に使うスケッチブック

スケッチブック

検証に使うスケッチブックは、画像の2冊とします。左側はマルマンスケッチブック、右側はArt Spiral(アートスパイラル)です。どちらとも馴染みのあるスケッチブックですので、紹介は控え早速試し塗りしてみましょう。

 

 

マルマンスケッチブックへの試し塗り

スケッチブック試し塗り

多くの方が使っているスケッチブックです。硬度が上がるにつれて、少しずつ薄くなっているのが分かりますね!

 

Art Spiralへの試し塗り

スケッチブック試し塗り

こちらは蓬莱さんが愛用しているスケッチブックです。マルハンのものと比べて、若干薄めの結果になりました。10Hとかどうなってるんだよ(ツッコミ)

 

 

それぞれの硬度の感想

2B,B,F,HB,H

H~2B

一般的な硬度たちです。B,HB,Hは、各地の文房具屋で売られていますし、2Bも小学生用の鉛筆として利用されています。キャラクター物の鉛筆も2Bが基本ですし!

硬度Fというのはなかなか見られませんが、BとHBの間にある硬度と考えていただいて結構です。アートセットを買うまではFの存在に気が付きませんでしたので、結構レア物かもしれません(苦笑) 一応説明を加えますと、Firm(ひきしまった)という意味があるようですよ!

塗った結果は、みなさんも見慣れたものでしょう。特に感想もないくらいに普通です。

 

 

3B,4B,5B,6B

3B~6B

ここも一応は、馴染みのある鉛筆たちでしょう。というのも、ここらへんの硬度というのは硬筆用の鉛筆として採用されているからです。4Bなんてものは小学校の硬筆鉛筆として代表される高度なので、一応馴染みのある硬度群でしょう。

まだ何とか普通の鉛筆として使えるレベルです。しかしながら5B,6Bなどは書いた後を指で触るとぼやけるので、普通に使うことはできませんね(汗)

 

2H,3H,4H,5H

2H~5H

ここからだんだんと馴染みがなくなります。Bの方は4Bまで馴染みがあるのに、Hの方は2Hすら馴染みがないなんてことは、結構面白いですね(苦笑) Hより薄いわけですから、よほど慎重に塗りたいときに重宝します。

蓬莱さんは、顔の肌塗り、白服の陰がかからない部分などに使っていますね。というか、それ以外の使い道が分かりません(苦笑)

 

 

6H,7H,8H,9H

6H~9H

もうここから未知の領域です。何に使う鉛筆なのか、自分さえも分かりません。ものすごく薄く描くのは3Hか4Hで十分ですし…(汗)

一つ余談を交えますと、6H以降から鉛筆を削る際に硬いものを削っているような感覚になります。鉛筆は黒鉛と粘土で構成されていると説明しましたが、ここまでくると粘土の比率が高くなり、鉛を削っているような感覚になります(苦笑)

 

 

10B,10H

10H and 10B

広い世界において、三菱だけが製造することのできる硬度です。かつ、伝説的・変態的すぎて用途が分からない鉛筆です。10Bまでいくと、いくら乾いた指で触っても平気でぼやけますし、10Hは塗っても塗っても色がつかないので、存在する意味すら分からない状態です。(10Hの薄さは、試し塗りの項を参照)

10Hと10B……日本だけが製造できるということもあり、その書きっぷりを体験したことのある人は、1000人に1人くらいでしょう。それだけに貴重な物を持っているということは自覚していませうが、どちらも使い方はよく分かりません(投げやり)

 

 

ハイユニの良いところ

以上がハイユニの22硬度になります。現実的に使えそうなものは15種類くらいしかありませんが、いつかは使いこなせるようになりたいですね。というか、用途を知れるようになりたいです(迫真)

ただし、一般の方ならばBやHを使うと思うので、こういった悩みは必要はありません。自分の思うがままに高級感を楽しみ、書く喜びと塗る喜びを感じることができれば、それでいいと思います。ぜひ一本手に取って、試していただきたいですね(笑)

 

さて、ここまででかなり難しい話になってしまいましたが、さらにこう付け足させていただきます。

ハイユニには66種類の色合いがあると…。

 

 

66種類の色合い

もう何を言っているか分かりませんね。H,HB,Bの硬度を使って、詳しく説明しましょう。まず、これら各鉛筆で、強さ(筆圧)を分けて塗ってみることにしましょう。

その結果を見せる前に、この文章に目を通してからにしましょうか。

 

筆圧を変えて塗った結果は、普通このような思考に至ると思います。

  • B(弱めの筆圧)=HB(普通の筆圧)=F(強めの筆圧)
  • 3B(弱めの筆圧)=2B(普通の筆圧)=B(強めの筆圧)

理解できるでしょうか。この記事で10H~10Bの試し塗りをしてみましたが、隣り合う硬度との違いはあまり見られませんでした。ということは、人間がかける力を少し変えれば、違う硬度の色を演出できそうな気がします。

本当に無理やり強く塗れば、Bの鉛筆でも5Bくらいの色合いができる。なんとなくそんなイメージはありませんか?

 

それでは結果を見てみましょう。

 

強さを変えた塗り

※右上を参照

思惑通り、弱めに塗ればHよりの濃さ、強めに塗ればBよりの濃さになりましたね。

 

 

濃さと密度の違い

 

さて、Bの筆圧が強いバージョンを見てみましょう。一見すると7B~9Bくらいの濃さを出せていますね。ただ、同じ濃さでも7B~9Bの方は柔らかな印象、強めのBはしっかりした印象が現れると思いませんか?

私自身の考えですが、塗りおいて「濃さ=密度」という式はなりたたないと考えています。同じ濃さであっても、ムラのある仕上がりだったり、きちんと塗り切る仕上がりだったりと、ある程度の変化を付与させることができると考えています。それに名前を付けるならば、「どれだけ白い部分を残さず塗り切った」かを表す密度と命名します。

 

どこかで言ったかもしれませんが、これがハイユニのみが出せる色合いと考えています。鉛筆画を少しでも嗜んだことがある人ならば、濃度と密度を駆使して絵を描いていくという動作が、病みつきになると思います(笑)

 

 

最後に

自分が感じるハイユニに対しての思いを強くぶつけてみました。世界最高の硬度数を誇りながら、ハイユニにしか出せない”B”,”HB”を演出できるのは本当にすごいことだと思います。

1本160円という高級鉛筆ですが、お菓子やビールを一回だけ我慢すれば浮いてくれるような金額です。そうやって自分の身を切ってやりくりすれば、誰にも文句言われることなく買うことができますね(笑) そして使ってみれば、その書き心地、塗り心地に囚われる人が続出することでしょう!


初回公開日:2016年8月29日
初回公開日:2016年8月29日