難聴兄貴に終止符。こ↑こ↓論争の3つの説と4つの検証から結論を見出す記事


こ↑こ↓

こんばんは、蓬莱です!

今回は久々の淫夢記事です。このブログは、これまで様々な淫夢の謎の解明に努めてきました。今やこのブログの筆頭人気記事となっている「イキスギィの記事」や、「かっこ語録の検証記事」が良い例ですね。

 

今回は、淫夢の1つの謎である、野獣先輩の有名語録「こ↑こ↓」について見ていきたいと思います。

この語録は知っている方も多いように、「何と聞こえるか」という点で論争にまで発展しました。議論が始まったのは2011年初期頃だと思いますが、7年経った今でも明確な回答は見つかっていません。

ここは蓬莱さんの出番です。さっそく見ていきましょう!

 

 

⚠ご注意

警告

この記事は淫夢記事です。ホモ描写が苦手な方は、遠慮なく戻るボタンを連打してください。お願いします、何でもしますから!

検索でたどり着いた人は大丈夫ですが、いつもご愛顧いただいている人は要注意。いつものカジュアルな蓬莱さんの記事ではないですよ!!

 

※今回の記事は、割と汚い動画がついています。ここから先は自己責任で閲覧くださるようお願いいたします。

 

 

こ↑こ↓論争とは?

「こ↑こ↓」(0:10)

まずは「こ↑こ↓」論争について、概説しましょう。

該当の語録は、動画10秒付近にあります。野獣先輩が家を指差しながら「こ、こ」と言っていますね。人によっては、「ここ、ここ」や「こ、ここ」と聞こえるかもしれません。

 

この聞き取りにくい野獣先輩の発言が、なんと聞こえるかという点で、議論が巻き起こりました。これが俗にいう「こ↑こ↓論争」です。

さまざまな説が提唱され論争に発展し、数年単位で議論が続いたのです。

こんなしょうもないことで争うのか、淫夢の世界はまったくわからねぇな…(諦観)。

 

この問題がここまで大きく発展した原因として、撮影環境が悪かったことが挙げられます。以下に、その要因となった3つの項目を示しておきます。

  • カメラが遠いせいで、音をうまくとることができない
  • セミ兄貴がうるさすぎてノイズがマシマシ
  • 野獣先輩の早口ぶりと、滑舌の悪さ

 

 

謎解明の難易度

4章のHDリマスター版

2015年には有志の手により、画質・音声を鮮明にしたHDリマスター版が公開されました。

「野獣の眼光」など汚いシーンが鮮明に映し出されたこともあり、賛否両論がありましたが、ブルーレイ並の高画質動画は多くの淫夢民を楽しませてくれました。

ちなみにですが、4章のリマスター版以外に、空手部のリマスター版もありますあります。

 

さて。音質改善がなされたリマスター版が登場しても、「こ↑こ↓論争」は解決に至りませんでした。リマスター版を見ても、3つの派閥に分かれてしまう悲劇は続いたのです。

これは冷静に考えると凄いことです。なぜなら、出力技術が高まったにもかかわらず、何一つ問題を解決できていないのです。

これは技術の進歩をもってしても解決しないということを示唆しており、益々の難題であることを裏付けています。

 

 

「かんのみほ」問題との相違点

「こ↑こ↓論争」と類似した謎である「かんのみほ」についても同様に、何と聞こえるかの議論が巻き起こっていました。

さらに「かんのみほ」は、野獣先輩が何と発言しようとしていたのかも未だ不明なままです。前後の会話関係も含めて考えても、わからないことだらけでした。

詳しくは知りたい方は、下記の記事をご参照ください。

参考記事:淫夢最大の謎、野獣先輩の菅野美穂とは?先行研究や5つの説を紹介します!

 

対して「こ↑こ↓論争」は、どうでしょうか。

前述したとおり、なんと聞こえるかについては様々な説が存在しています。しかし、野獣先輩が何と発言しようとしていたかについては、シチュエーションを見ればおおよそ分かります。

 

状況として、右手でマイホームを指さしながら発言しているため、実際の発言内容は「ここ、ここ」で間違いはないでしょう。

野獣先輩の快活ぶりを表現するなら、「ここ!ここ!」がふさわしい表現かもしれません。

 

「かんのみほ」と違い、もともと何と言っているのか判断がつく分、「かんのみほ」よりは挑戦しやすい課題と言えます。

 

 

「こ↑こ↓論争」での各諸説

以上、「こ↑こ↓」論争の経緯と解明難易度についてお話ししました。ここから本題に入っていきましょう。

 

まず解決の糸口をつかむために、これまで提唱されてきた主要な説をピックアップしておきます。そのあと、博識淫夢民が行った検証や主張について見ていきます。

そしてそれらの説と検証を踏まえたうえで、最後は蓬莱さんの結論を述べたいと思います。

 

あらかじめ言っておきますが、蓬莱さんは「こ↑こ↓論争」に対してかなり中立的な立ち位置にいます。

それは、これから紹介する「こ↑こ↓」「ここ↑ここ↓」「こっ↑ここ↓」という発音を、全て聞き取ることができるからです。

つまりすべての説の言い分が、何となく分かる状態にいます。

この超人的な感性と、「イキスギィ!!」を「Next year」と聞き取れる難聴ぶりを活かせば、世間的にかなり認められる結論を導き出せることが期待できます。

 

それではより良い結論を導き出すため、各説を見ていきましょう。

 

 

こ↑こ↓説

こ↑こ↓

「こ↑こ↓」は、最有力説になります。

その裏付けは非常に単純で、テンポよく「こ、こ」と言っているように聞こえるからです。今では「こ↑こ↓」以外を聞き取れる自分も、最初はこの派閥にいました。

 

野獣先輩は全体的に早口であるという情報を加えると、説得力を加えることができます。

さらに際立つのは、野獣先輩の滑舌の悪さです。「いいよ上がって」が「♰悔い改めて♰」に聞こえてしまうほどの、常軌を逸したそれになります。

そんな野獣先輩が「ここ!ここ!」と言おうした結果、実際の発言内容が「こ、こ」になってしまったということは、容易に想像ができます。

 

また、そもそもの話、野獣先輩でなくても「ここ!ここ!」は「こ↓こ↑」になる可能性を秘めています。

試しに野獣先輩並の速さで、「ここ!ここ!」と言ってみてください。アナウンサーも顔負けの言いにくさであることがわかると思います。

 

また、音声スペクトラム分析を行った結果、捉えられた音は2音でした。

野獣先輩が発したであろう「ここ!ここ!」は4音であるのに対し、音波としては2音しかなかったことになります。

つまり「こ、こ」なわけです。技術的な分析からも、最有力候補であるのは間違いなさそうですね。

 

 

こっ↑ここ↓説

こっ↑ここ↓

次の有力説は「こっ↑ここ↓」です。

前半の「ここ!」は聞き取れないけど、後半の「ここ!」は聞こえるという派閥になります。

 

この説の裏付けとして、「言葉がつっかえてしまった」という仮説があります。

前述したとおり、「ここ!ここ!」の言いにくさは並一通りのものではありません。撮影においても前半の「ここ!」でつっかえてしまい、言い直すために再度「ここ!」と言ったのでしょう。

 

分かりやすくラノベ風に書けば、こんな感じです。

「こっ…(あ、しまった。かんじゃった。) ここ!」

 

しかし、この仮説はなかなかにガバガバです。

この仮説が正しいとするなら、野獣先輩があまりにも臨機応変すぎるという疑問が生じます。

「あ、しまった。かんじゃった」の気付きから、わずか0.1秒で言い直しの意味をこめた「ここ!」を発しています。これはさすがに超人的すぎます。

 

また、この仮説が正しいとするなら、台本中のセリフは「ここ!」でなければなりません。

この仮説ではセリフを噛んでしまったために言い直しているので、野獣先輩がうまくセリフを言えれば、本編中でも「ここ!」の一単語だけで済んだことになります。

 

しかし、単純に「ここ!」とだけ言う台本には少し疑問が生じます。セリフとして、ちょっとそっけない気がするからです。

ご存知の通り、野獣先輩と遠野は、良き先輩・後輩という仲にあります。そんな良好な関係の中で、単に「ここ!」とだけ言うのは、何となくぶっきらぼうな気がします。

「ここだよ」、「ここ!ここ!」なら気さくな感じなのでOKなのですが…。

 

 

ここ↑ここ↓説

ここ↑ここ↓

最後に「ここ↑ここ↓」です。

 

裏付けとしては特にありません。

元々の発言が「ここ!ここ!」であることから、普通に考えればこのように聞こえて当然です。

「こ↑こ↓」というネタワードの前提条件がなければ、「ここ!ここ!」以外の言葉を発しているとは認識できない場面ではあります。

 

最初の「ここ!」を聞き取れる人があまりいないことから、先の2つの説と比べるとあまり支持されていない説だと思います。

 

 

各種検討

ここまでで、3つの説を紹介しました。

論争にまで発展してきた問題ですから、「かんのみほ」と同様に様々な方が検討と研究を重ねてきました。

次はこれらの検討を4つ見ていきましょう。

 

 

ドップラー効果の検討

なぜ「こ↓」となっているかについて、検討した動画です。

野獣先輩は「ここ!ここ!」と元気よく発言していたのであれば、最後の「こ」でアクセントが下がるのはおかしいです。

このドップラー効果の検討では、その疑問をいくらか解消してくれます。

 

「こ↑こ↓」ドップラー効果

ドップラー効果の説明は、動画を参照ください。通りがかりの救急車やパトカーの音がよくわかる例です。

頭を揺らしながら発言をしているため、ドップラー効果により最後の「こ」のアクセントが下がったと検討していました。

結果として、野獣先輩が「ここ」を発言するときに、どこへ向かって発言しているかで、音の高さが変わっている可能性があることを示しています。

 

 

視聴者の環境

「こ↑こ↓」の検証(1:00~)

デバイスのスペックによって、聞こえる音が違うということを証明した動画です。

動画を見るとわかる通り、スペックの低いパソコンでは明らかに「ここ↑ここ↓」と聞こえることが確認できます。

 

また、これは蓬莱さんの持論になりますが、実際に動画を見る時の音量の大きさで、「こ↑こ↓」と「こっ↑ここ↓」が聞き分けられていると考えています。

具体的に言えば、普通の音量で動画を見ると「こ↑こ↓」と聞こえ、パチンコ店並みの大音量で聞けば「こっ↑ここ↓」と聞こえるという考察です。

 

これは言い換えれば、カメラは「こっ↑ここ↓」という音声を捉えてはいますが、3つ目の「こ↓」に関してはかなり微細な音を拾っており、音量を大きくしないと聞き取れないという話になります。

ちなみにこのような微細な音は、音声スペクトラムで拾えるのかどうかは不明です。ノイズ除去の過程で、3音目の微小な「こ↓」も消えているのであれば、蓬莱さんの持論は固くなりそうです。

 

 

野獣先輩「繰り返しの癖」

野獣先輩は一語を連続して言う癖がある
以下純愛の四章から抜粋
いいよ上がって上がって◎
もういいよヤバイヤバイ
いいじゃんいいじゃん◎
キレイキレイキレイ
以上のことから冒頭の「ここ」も二回繰り返したことは自明の理

引用元:こ↑こ↓について語るスレ – ニコニコ大百科

 

さらに調査を進めると、野獣先輩の発言には癖があると主張する方がいました。

引用した文章を見て、4章を無修正で114514回見た蓬莱さんはすぐにピンときました。おそらくこんな記事を見ている皆さんも、ピンとくるものがあるはずです。

 

地味な発見かもしれませんが、これは大変すばらしい発見だと思います。

どなたが書き込んだかは分かりませんが、その洞察力の高さが伺えます。その慧眼、蓬莱さんも見習いたいですね(確信)

この野獣先輩の特性を考えると、やはり野獣先輩は「ここ!ここ!」と発言していたと考えられそうです。

「こっ↑ここ↓」で話した、野獣先輩がつっかえてしまったという話は、棄却できそうです。

 

 

言語学者たちの証言

「こ」で声が上ずって発声を中断したため、語尾に不完全な無声そり舌破裂音が付加される。
→ ko(t)

急いで「ここ」と言い直したため2番目の「こ」の分離が不完全となり、
最初の「こ」が無声軟口蓋破裂音+円唇後舌半広母音、
2番目の「こ」が無声軟口蓋摩擦音+円唇後舌半広母音に近い音となる。
→ koхo

この発音を再現するためには「っ」を止める意識で「こっ」と発声、
続く「ここ」は最初の「こ」を普通に、2番目の「こ」は舌根を口蓋に付けず、
「こ」と「ご」と「ほ」を混ぜた様な発声にする。
→ ko(t)koхo

引用元:こ↑こ↓について語るスレ – ニコニコ大百科

はぇ~…すっごい(絶頂)

無声軟口蓋破裂音とか、円唇後舌半広母音とかまるで分かりませんが、完全に言語学的に解明しようとしています。

結論として、野獣先輩の「こ↑こ↓」は、日本語に表記できない発音であると言いたいようです。

 

上記の文章については言語学を学んでいないとわからないと思うので、あまり深く理解しなくても構いません。

むしろ、続きとなる次の文章をよく読んでほしいです。

 

つまり先輩の「ここ」には、対応するカナ表記が存在しない。
「こ↑こ↓」と「こっ↑ここ↓」の中間に近いが、そのどちらでもないと言うしかない。
我々日本語話者は音と文字を結び付ける習慣を身に付けてしまっているため、
表記不可能な音の揺れを、表記可能な文字に自然と四捨五入する。
逆説的に言えば「こ↑こ↓」と書いた音は「こ↑こ↓」に聞こえるのだ。

引用元:こ↑こ↓について語るスレ – ニコニコ大百科

赤字の文章は、非常に興味深いです。

日本語は決して万能ではなく、表記不可能な発音が必ずあります。

そんな表記不可能な発音も、似たような発音を持ってきて、何とか文字に起こすことができます。このように、意味不明な発音を頑張って表記する行為を、「発音の四捨五入」と表記しています。

 

結論を行ってしまえば、「こ↑こ↓」というネタワードが事前情報にあるから、「こ↑こ↓」と聞こえてしまうという話です。

もしも「こ↑こ↓」というネタワードがなければ、初めて4章を見る人はどのような思考をするでしょうか? 憶測ですが、こうなると思います。

  1. ん? 「こ、こ」って何だ?
  2. あぁそうか。家を指で差しているから、「ここ!ここ!」って言ったのか。

 

もしくは、1の段階でシチュエーションが脳内保管されることで、気づくことすらないかもしれません。

 

……

なんだこの哲学記事(感慨)

 

 

蓬莱さんの結論

以上までで、3つの説と4つの検証を見ていただきました。

これまでの説や検証を踏まえたうえで、蓬莱さんは以下のように結論を出しました。どうぞご覧くださいませ。

 

  • 野獣先輩自身は「ここ↑ここ↓」と発言していた。
  • 特に注意深く聞かなければ、「こ↑こ↓」と聞こえる。
  • 大音量にして聞いたり、耳に穴が空くほどよく聞けば、「こっ↑ここ↓」と聞こえる

個人的にはこれが最適解だと思います。もちろん異論は大歓迎です。

 

1つ目については、解説する必要もないと思います。

野獣先輩と遠野の良好な関係、野獣先輩の癖までも網羅した結果、「ここ!」の一単語を発言しているのではなく、「ここ!ここ!」と発言していると断定しました。

 

2つ目と3つ目は、視聴者の環境の違いで、「こ↑こ↓」派と「こっ↑ここ↓」派に分かれると考えました。

途中で見たデバイスのスペックや、音量などが原因になっているわけです。

 

中でも音量の大きさは、かなり重要な要因であると考えています。

それは、カメラ自体は「こっ↑ここ↓」と捉えているものの、最後の「こ↓」は非常に小さいことが理由として挙げられます。

この小さな「こ↓」を聞き取るためには、音量を大きくするか、自分の耳を良くするかのどちらを選択しなければなりません。

普通に場合分けしても、4つのパターンに分かれます。

  • 耳が良い、音が大きい 〇
  • 耳が悪い、音が大きい △
  • 耳が良い、音が小さい △
  • 耳が悪い、音が小さい ✖

 

このように音量だけをピックアップしても、4パターンの人に分かれることになります。

音量の要素だけを考えてみても、「こ↑こ↓」か「こっ↑ここ↓」のどちらになるか、難しい判断になることが予想されます。

 

さらに、ここにデバイスや、ヘッドフォンで聞いていたなどの環境要素を入れていけば、さらに多くのパターンに細分化されることになります。

まさに十人十色の視聴者の環境。

意見が分かれてしまうのも納得ですが、とりあえず音量を上げれば「こっ↑ここ↓」を聞き取れる人は多くなりそうです。

 

 

最後に

今回は数年間にわたる「こ↑こ↓」に終止符を打つべく、様々な説と検討を紹介し、結論を導き出しました。

結論を再掲すると、このようになります。

  • 野獣先輩自身は「ここ↑ここ↓」と発言していた。
  • 特に注意深く聞かなければ、「こ↑こ↓」と聞こえる。
  • 大音量にして聞いたり、耳に穴が空くほどよく聞けば、「こっ↑ここ↓」と聞こえる

 

あくまで蓬莱さんの結論になりますので、読者様の中には異論を唱えたい人も多いかもしれません。

そんな人は、まず大音量で「ここ!ここ!」を聞いてみて、どうぞ。

背景知識や様々な検討を取り入れた末の結論でありますので、多少の自信はありますあります(迫真)

 

最後となりましたが、ホモビに対して途方もない検討をするのはおすすめしません。耳を澄ましてホモビを聞く行為は、倫理・道徳に反していないとはいえ、人間としてふさわしくない行為になります。

願わくば、さっさと「こ↑こ↓論争」なんてものは解決してしまって、普通に淫夢動画を楽しめる世の中になってほしいですね。


初回公開日:2018年7月17日
初回公開日:2018年7月17日